諸病根治 薬用植物之図解

ショビョウコンチ ヤクヨウショクブツノズカイ。1935年(昭10)5月5日.薬草植物園発行。定価1円(今の2千円から2千5百円位)。裏表紙に「右有効確実ナルコトヲ証明ス 内務省御届済 帝国薬草研究会」とあります。内容を少しくご紹介すると、「感冒(ひきかぜ)。八百屋でヒネショウガを買い求めて皮を剥き・・・」要は、生姜を細かく切って黒くなるまで炒ったものにネギと日本酒とを加え、さらにこれを煎じたものに砂糖を加え、寝る前と起きたときに飲めば「ほとんど熱も去り咳も止まる」これはありそう。では、補遺雑方(ほいざっぼう.その他おまけ?)にある「寝小便を治す方」の“奇方”はいかがでしょう?油虫を醤油の付け焼きにして食うと「効能不思議とある」!屋根の上の雨ざらしになった猫の糞をすりつぶし、アラビアゴムを加えて水で練って丸薬にしたものを「呑むと神効あり」。執筆者は試したのでしょうか?

《第2園舎ホール もうこんなに進んでいます。天井の“斜めかげん”がいい感じです。》
《第2園舎 手前は厨房。その奥がホールです。木の香りが満ちています。》